「大人の塗り絵の子ども版はありませんか?」
本屋さんをうろうろしていると、ある親子連れが店員さんにそんな質問をしていた。
一瞬戸惑いの表情を浮かべた店員さんにお母さんは畳み掛けるように説明を加える。
「子ども向けの塗り絵は簡単過ぎて、かと言って、大人の塗り絵は少し対象が難しいみたいで。大人の塗り絵のもう少し簡単なバージョンはありませんか」
元々子どものための塗り絵を大人用に作ってみた出版社のアイデアに拍手を送りたいが、消費者は更にその先を進んでいる。
少し切り口は異なるが、小学生とその保護者の間で大ブームになっているのが、「うんこドリル」である。
うちも例外に漏れず5年生と6年生向けのうんこ漢字ドリルがあって、子どもが大騒ぎしながら取り組んでいる。
これらもアイデアが全てと言っていいほどの商品だ。
商売のためではなく、ボケ防止に、頭の体操に、遊びの一環として、そんなスマッシュヒットを放てるほどのアイデアを考えてみたい。
まずは色褪せた自分の頭の中を塗り替える必要があるかもしれないが(笑)。