私の周りにいる障がい者
私は障がいのある人について学習する前、障がい者は自分とは全く違う世界に住んでいる他人のことで自分には関係ないとずっと思っていました・・・
とは、小学5年生になる娘の作文の冒頭部分だ。
最初に行った車椅子体験では歩く速さや段差に気をつけながら介助することがよくできました。私たちが普通に通っているいつもの道路は・・・
と続く作文は、我が子ながらよく書けていて、このブログよりも上手。
内容はこう続く。
全く他人事だと思っていた障がい者の問題は、自分たちが住んでいるこの町の問題であり、自分自身の問題なのだと。
そして、気づきはもう一段階深まる。
いわゆる障がい者と呼ばれる人たちの障がいは、目に見えるもの、わかりやすいものかもしれないけれど、私たち一人ひとりも何らかの事情や問題を抱えていて、広い意味では全ての人が障がい者と言えるのではないか。障がい者の問題を自分事として取り組むことが大切なのではないか、と指摘する。
ちょうど別の人からも障がい者問題について聞く機会があり、その人によると、障がい者の問題は、一人ひとりの心の中にある差別意識や社会全体が規則や法律で規定するからこそ起こる問題であり、自分と障がい者は違うというところから発生しているのではないか。
自分の心をしっかりと覗き込み、自分の中にある差別意識を戒める大切さが求められている、と聞いて、改めて自分自身の胸に手を当ててみることになった。
私の周りにいる障がい者
実は自分自身が障がい者であると気づくことから全ては始まるのかもしれない。