カチンときたり、イライラしたり、ストレスを感じるのはたいてい自分の中の期待値に他の誰かが達していない時。
どうしてしないのだろう? なぜそんなやり方をするのだろう? どうしてわからないのだろう?
知らず識らずのうちに「こうあるべき」を自分の中に作り上げて、その基準値に満たないと勝手に判断し、勝手にストレスを感じて苦しい思いをする。
改めてそんな姿を自らに見てバカじゃなかろうかと思った。
そんな時は振り出しに戻ればいい。
こんな話を思い出す。
イギリスの保育園、幼稚園では毎朝違うお友達とペアになってこんなゲームをするのだとか。
ペアになった相手の目を見て、先生が「お友達の目は自分の目と同じですか?」と尋ねると全員が「違いまーす!」と答える。次に鼻を見てくださいという先生に子どもたちがまた「違いまーす」と答える。これを何回が繰り返した後、先生がもう一問問う。
「目の前にいるお友達が今何を考えているかわかりますか?」
無邪気な子どもたちは一斉に答える。
「わかりませーん!」
「自分の顔とお友達の顔が違うことがわかりましたよね。それからお友達が何を考えているかはわかりませんでしたよね。自分と他人は一人ひとり違うのということがわかったと思います。」
自分と他人は違う。
一人ひとりは違う。
これまで経てきた経験や学んだこと、そこから作り出される価値観は、当たり前だけれど、一人ひとり異なる。
ほんの少し立ち止まって考えればわかることなのに、全てを自分基準で考えて、ついカチンときたり、イライラしたり、ストレスを感じてしまう。
それは他人の問題ではなく、どう受け止めるかという自分の課題。
人は一人ひとり違う、異なる価値観を持っている、
そんな当たり前の、スタート地点に戻って、振り出しに戻って、
やり直せば、自分が楽になる。
周りも幸せになる。