不思議なもので、
これでいい、このままでいい、と思っていると、
それ以上先には進めない。
知らず識らずのうちに壁を造って、そこに安住しようとする。
その狭い世界の中で生きていこうとする。
それは決して楽をしようとする怠惰ではなく、壁の内側の世界ではそれなりの問題が常に起こり続け、その場なりの進化を続けているもの。
しかし、一旦新たな世界を築こうと決心するならば、壁を壊してそれまでの世界から外に出ていかなければならない。
たとえそれが愛と勇気で満たされた世界であったとしても
「これでいいという壁」を自らの手で壊さなければならない。
ドイツ市民が自らの手でベルリンの壁を打ち壊したように。
新たな世界に飛び立つためにも。