いくら言ってもできない人がいる。
何度言っても改善しない人がいる。
どれほど手を掛けても全く治らない人がいる。
ついついそんな風に感じてしまうけど、それはその人の能力が足りないというよりはその人自身がそのつもりがないことの表れ。
たとえ表面上は同意をしたように見えても心が動いていない。納得していない。腑に落ちていない。
本人すらわかっていないことさえある。
しかし、それは残念なことのように見えて、実はチャンスでもある。
本人にとっては自分が真にやりたいことを見直す機会になるし(心が楽しめと言っているのに楽しめないのならと考えればいい)、周りの人にとっては違う言い方、異なる接し方、新しいアプローチを模索する好機と捉えられる。
モノの見方の多様化、重層化する訓練にもなる。
一つの見方、感じ方、対応の仕方に固執することで壁にぶつかり、岩盤に悩まされ、苦悩を抱え込む。
当の本人は苦しいし、周りの人達も苦悶が続く。
壁と岩盤に囲まれた世界から脱出する方法は、視点さえ変えること。新しい世界を自ら探すこと。
自分が変わる、変える勇気さえあれば、意外に扉はすぐに見つかる。