源泉徴収という諸悪の根源

まずはこちらの記事を読んでもらいたい。

https://www.chunichi.co.jp/article/855736

テレビ朝日社員の玉川徹さんが19日、同局系「モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。自民党の裏金問題の渦中にある岸田文雄首相が「適切な納税」を呼びかけたことに「他の国のようにみんな確定申告だったら、もう自民党終わってますよ」と意見した。
 玉川さんはテレビ朝日を退職したため、今年から確定申告に。「日本ってサラリーマンは確定申告じゃなくてもいいじゃないですか、源泉徴収で。他の国のようにみんな確定申告だったら、もう自民党終わってますよ、とっくの昔に」としみじみ話し、「もう全然違うもん、感覚が」と納税に直接向き合う現在の境遇を痛感した。
 
 さらに「領収書をなるだけ集めても税務署に『これダメ』って言われるかもしれない。そういうのに少しビクビクしながら税理士さんに渡して申告する」と続け、「そういうことやってると『こいつら何やってんだ!』っていうふうに思う」と「裏金は税金逃れ」とする批判の声に共感していた。
 また同局員はいくら税金を払っているか知らないとも明かし、「日本はとりあえず源泉徴収やめりゃいい。じゃないと重税意識が高まらない」と主張。「確定申告したら全部分かりますよ。だから(国民の)怒りが相当高まってますけど、そう(源泉徴収)じゃなかったら、もっともっとですよ。怒りのレベルが他の国より低い」と指摘した。
 玉川さんの意見に視聴者もX(旧ツイッター)で「天引きされてるからこそ怒らないと駄目」「指摘通り、日本は遅れている」「こういう細かい『政治の他人事化』の積み重ねが今の日本を作り上げてるんだろうな」「納税ボイコットしてもいいのでは?」「源泉徴収は廃止。間違いなく納税意識が高まる」など同意していた。

 

筆者も全く同意見である。

 

結局のところ投票率が上がらないのも納めている税金に無頓着なのも自分事化されていないから。

 

自分事化されないのは源泉徴収という仕組みで自分のところに入ってくる手取り額にしかコントロールが及ばないため。

 

源泉徴収をやめれば(最も単純化すれば)給与額の全額が毎月給与口座に振り込まれ、年に一回必要な税金や社会保険を払う手続きをする(確定申告)。一度手元に入ったものが出ていくようになれば、その支払額を抑えようとするのは自明であり、支払われた額がどのようなことに使われ、どういった効果があるかを知りたくなるのも当たり前になるに違いない。

 

その先にあるのはより透明度の高い政治であり、コスパを意識した税金徴収と使い方となり、国家運営がよりシビアかつフェアになるはず。

 

政府や行政の立場からは手間が増え、税収が減り、監査が厳しくなることでやりたくないのはわかるけれど、そんか時代はとうの昔に終わったのだ。

 

源泉徴収という諸悪の根源を断つことから日本再生の狼煙を上げよう。