今年の月一企画「今月の映画」も今日が最後。(毎月末日の掲載企画も明日は年一企画があるため)
その一本は数ヶ月前からこれに決めていた。
全世界が待ち焦がれていた「スターウォーズ フォースの覚醒」だ。
全世界同時公開、日本では12月18日の公開日に一人で観に行った。
新作をより楽しむためにここ1ヶ月の間これまでのシリーズ前作6作を家族で見直したのだけれど、その際のポイントは劇場公開順のエピソード4から6まで観て、その後エピーソード1から3を観るのか、それともエピソード1から6まで順番通りに観るかだった。
暫し悩み、友人に相談し、結局映画が作られた順にエピソード4<新たなる希望>、5<帝国の逆襲>、6<ジェダイの帰還>を観て、しばらくインターバルを置いて(世界は22年待ったけれど、うちの子どもたちは1週間で済んだ)、エピソード1(ファントムメナス)、2(クローンの攻撃)、3(シスの復讐)を観ることにした。
大正解だった。
オリジナルのルーク3部作は数年ぶりに改めてその面白さ、深さ、そしてほぼ40年前の映画にも拘らず古さをほとんど感じさせない力に感心したし、評価の低かったエピソード123も劇場公開で見たきりで今回見直すと決して悪くなかった。むしろエピソード456以降の前哨として物語を立ち上げ、広げ、そして深める役割を見事に果たしていると感じた。さすがジョージ・ルーカスだと。
新作は全く初めてスターウォーズを観る人も十分楽しめるけれど、前6作を観ていればもっと楽しめることは間違いない。懐かしいキャラクターやシーン、セリフが散りばめられているし、物語のプロットもファンの要望に迎合し過ぎ?と思えるほどファミリアーな(どこかで見たことのある?)パターンを踏襲していた。
もちろんそこにはこれからの2作に引き継がれるヒントや謎があちらこちらに置かれ、ワクワク感を創出している。
改めて疑問が湧いてくる。
どうしてこんなにスターウォーズは世界的に人気があるのだろう。
キャラクターに魅力があって、物語に広さと深さがあって、音楽がよく、映像が先進的・・・というのは普通の映画の話。
恐らく普遍性があるから。
それが一番シンプルであり、的を得た解答なのではないだろうか。(と自分で言うのも変だけれど)
それは世界的に、人類の歴史や人間の心の中にある善悪を表し、そしてそこに成長のプロセスが描かれているから。人として共感し、学べることが多いから。アナキンは才能と愛情に溺れ、破れ、そして再生を試みる。ルークはまさに成長のプロセスを辿っていく。レイは・・・
人類の普遍性を描くにあたり、ジョージ・ルーカスが日本を強く意識したのはあまりにも有名な話だ。
三船敏郎がオビ=ワン・ケノービを演じていたらどうなってただろう。
空想は広がる・・・
Long time ago in a galaxy far far away
遠い昔、はるか彼方の銀河系で
へと・・・
次は家族4人で日本語版を観に行く予定。
そう言えば、スターウォーズの1作目(エピソード4)は記憶にある限り父に連れられて観に行った最初の洋画だった。
あまりに小さかったから記憶の断片しか残っていないけれど、映画の最後にデススターを破壊するためにXウィングが谷間を猛スピードで飛ぶシーンは忘れられない。
うちの子どもたちにとっては最初の劇場公開のスターウォーズ。
できれば、IMAXシアターで観せてあげたい。 或いは、4Dで。
May the force be with you.
フォースと共にあらんことを。