破壊寸前の負荷

「苦しい・・・」「それは成長している証拠だよ。」



身近でそんな会話が交わされていたのを聞いて、ニーチェの名言を思い出した。



「自己を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。」



腕立て伏せや腹筋をしていても苦しくなったところで止めてしまえば筋肉がつくことはない。



走っていて、苦しくなった途端に歩き出せば、筋肉や心肺機能が鍛えられることはない。



苦しくなってからどれだけ続けられるかが試される。



そこからどれだけ進んだかが進歩であり、成長なのだ。



自分が今いる場所で「苦しい」と感じているのであれば、それは自分のキャパを超えている証拠。



成長している証拠。



逆に、「苦しい」と感じていないのであれば、今いる境遇は見直した方がよい。



今いる場所は自分の能力内であり、負荷がかかっていない証拠だから。



負荷のかからない安寧の先にあるのは暗く寂しい場所なのだから。