手を抜く

 

力を込める、力を入れる、全力で挑む、全身全霊をかける・・・

 

何かに全力で取り組むのはこの国の流儀。

 

真面目で誠実は美徳であり、この国をここまで豊かにしてきた原動力の一つ。

 

それでも時には力を抜いた方がいいし、手を抜く方がいい結果になることもある。

 

常に全力投球していたら完投することはできないし、いつも全力ならすぐに壊れてしまうから。

 

Take it easy.(気楽にいこう)

 

今夜のご飯は手抜き料理だった。

 

それもたまには悪くない。

 

最善を尽くす、

 

中長期の視点からも時には手を抜くことを覚えたい。

 

引いて用いる


ここ数日、様々なところから感じ入る言葉や観念を紹介している。

 

美しい囀り

理想さえも超えていけ

ニーチェの言葉

チームワークの源

支えることは 

 

英語では、"quote"  .日本語では「引用する」。

 

文字通り誰かの言葉を「引いて用いる」。

 

日本語では慣用句や諺(ことわざ)をスピーチや日常会話の中で用いることは少なくないけれど、誰かが言った含蓄のある言葉や歴史の中で影響を及ぼした人物の名言を引いて使う機会はそう多くない。

 

あくまで相対的な印象に過ぎないのだけれど、日本という国の歴史の長さや文化の深さ、日本語の豊かさの割には引用される名文が少ないのではないかと常々思ってきた。

 

長い歴史を通じて比較的同じ環境や文化を共に育んできた日本人にとっては言葉で表現するよりも沈黙や空気で伝える方がより洗練され、格調の高いコミュニケーション手段と認識されていたからかもしれない。

 

それでも21世紀に入り、価値観が多様になり、一人ひとりが異なるコミュニケーション手段を持つようになると、言葉の価値や重みがこれまでとは比べようもないほど重要になってくる。

 

そんな気がしてならない。

 

まずは紹介した言葉を職場や家で使うことから始めてみよう。 

 

美しい囀り

 

Twitterから時々美しい囀り(さえずり)が聞こえてくる。

 

耳に残ったものを紹介したい。

 

 

「良いものを安く買おう」って考え方がそもそも頭が狂ってて、良いものはコストがかかってて高い、安いものはそれなりの価値でしかないといった常識をもっと共有していかないといけない。モノの価値と貨幣価値のギャップを広げようという欲望が生きる人間の首を絞めて殺す

✒︎igi

 

【なぜ夜更かしをするのか?】
夜更かしをする理由のひとつに、
「今日に満足していないから」というものがあるらしい。
充実しきっている日は、ぐっすり眠れる。
夜更かしがやめられない人は、必死に「充実」の遅れを取り返そうとしている。

拡散したい、いい話

  

ドラマの美術をやってる人と部屋について話してた時に「貧困を表現するときはモノを増やす、隙間なく壁にちぐはぐなタンスを並べたり。逆に豪邸では物を減らして何もおいてない面を増やして余裕を表現してる。実際金持ちの家は物が少ないよ」
掃除してる時この話をたまに思い出す。

Elie🌞OKA 

 

会社から給与をもらっているのは犠牲を払っているからだと思っている人は案外と多い。自分が経営者の側になってみると犠牲は払わなくていいから価値を生み出してほしいというのが本音で、じゃあ何が価値なのかという事を計るものさしない場合、量や時間で計るのだと思う。

為末 大 

 

「その商品が高い、と感じたら、製作者はあなたを購入者として想定していない」というのは、もっと知られていいことだと思う。値付けとは、同じ価値観を共有できる人と出会うための暗号みたいなものなのだ。

えふ太

  

"ドイツのコーチが、日本人は、苦しいときに耐えられる力のことを精神力と言うと言っていました。ドイツでは、苦しいときにクリエイティブになれることが精神力だと。苦しいときに、どう知恵を働かせるか、クリエイティブになれるか、苦境をどう乗り切れるかと、頭を回転させることが、精神力だと。

ことも

 

「明日から」を7回言うと1週間になる。「来週から」を4回言うと1ヵ月になる。「来月から」を12回言うと1年になる。そして「来年から」を何十回か言うと、僕たちは灰になる。一番大切なことをする日は、今日しかない。

野口嘉則

 

 

 

子供の科学』の中にあった言葉。
「夜は昼とは別の場所にある。本当は夜というのは時間ではなく場所だ。私たちは毎日、地球という星に乗って昼という場所からぐるりと移動して、夜という場所へ行く」 という言葉に感動している。
これは時間と空間の本質を捉えた、実はとてもすごい言葉だと思う。

 

 

一週間ただ「美味しいご飯を食べて風呂入ってよく寝る」だけを実行して気付いたこと。

もし「やらねば、やらねば」に囲まれているなら、とにかく休む。
心の中の「やらねば」が聞こえなくなるまで休む。聞こえても無視して休む。

そうやって隙間を作ると、やっと
「やりたい」が見えてくる。

 

文月詩乃

 

昔、旅行中たまたま横に座った老夫婦と話していて…

「学生の時はお金が無くて、やりたい事は社会人なったらやろうと思った。
社会人になったらお金はあったけど時間が無くて定年後にやろうと思った。
そして今は時間はあるけど身体が動かない。
君は全部今やれ。」

深すぎるお言葉でした。

 

迎@ROCK/JOINT企画してる人

 

理想さえも超えて行け!

 

ニーチェの言葉に励まされている。

 

昨日に続いて超訳第2弾から心に響く言葉を紹介したい。

 

超訳ニーチェの言葉II

超訳ニーチェの言葉II

 

  

  • 待たずに進め、生きろ!(001)
  • もっともっと成長しなさい(018)
  • 小さく生きるな(034)
  • 体の欲望に価値をつけない(035)
  • 苦しみは人生からの贈り物(037)
  • 高みへと登るために(039)
  • 人生を自分のものにせよZ(044)
  • 自己を超えた目標を持て(059)
  • 香り高い言葉を使え(088)
  • 言葉という大海へ漕ぎ出せ(092)
  • 高貴な人間(167)
  • 疲労の危険性(193)
  • 自分の心の奥にライバルを持て(212)

 

心の中に幾重にも広がっていた灰色の雲が少しずつ切れていく。

 

雲間から光が差してきた。

 

そうだ。

 

「きみに限界はない。理想さえも超えて行け! 」(066)

 

超えて行こう!

 

 

 

ニーチェの言葉

 

昔読んだ「超訳 ニーチェの言葉」を紐解く機会があり、ニーチェの深い言葉にハッとさせられている。 

 

  • 人を喜ばせると自分も喜べる(032)
  • 自分の評判など気にするな(002)
  • 自分を遠くから見てみる(012)
  • いつも機嫌よく生きるコツ(016)
  • 生活をデザインする(048)
  • 精神が高まるほと繊細なものを喜べる(035)
  • 飽きるのは自分の成長が止まっているから(069)
  • 自分の行為は世界に響いている(009)
  • 疲れたと感じたら、考えない、思わない(071)
  • 疲れたらたっぷり眠れ(004)
  • 街へ出よう(148)
  • 本質を見分ける(177)
  • 力を入れすぎない(191)
  • 考えは言葉の質と量で決まる(202)
  • 心をもっと大きくする(207)
  • 感覚を愛しなさい(230)

 

説明は要らない。

 

「自分は常に新しくなっていく」(011)過程において初めて読んだ時には響かなかった言葉や概念が今になって「自分の中にある高い自己」(216)と共鳴し、自分の中に染み渡っていく。

 

現実社会の中で起こり続けている問題ややっかいな課題と必死に取り組んでいるうちに自分の居場所や価値観、向かう場所を見失っていた。

 

迷いを抱えたままふらふらと歩き続けているうちに無力感に苛まれ、時に道が開けたと思ったらまた鬱蒼とした樹海に足を踏み入れ、一人とぼとぼと歩いていた。

 

今思う。

 

それもまた大切な人生の一部分なのだと。

 

成功も失敗も何もない日々も全ては自分の人生の大切な一部分なのだ。

 

 

「人生を最高に旅せよ」(037) 

 

人生を最高に旅している。

 

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉

 

 

チームワークの源

 

「チームワークは、仲間への思いやりから生まれる。」

 

NHKの「奇跡のレッスン」の中で中学生男子バレーボール部を指導していたブラジルの最強コーチから出た言葉である。

 

www4.nhk.or.jp

 

 

協働力、チームワークが大事

 

そんな正論はそのままでは心に浸透しない。

 

それがどうだろう。

 

普段から喜びも苦しみも分かち合っている仲間を思いやる気持ちがチームワークを作ると聞いた瞬間、驚くほどスッと心に染み込んでいく。

 

ボールを落としてはいけないバレーボールはどの競技よりもチームワークが大事。

 

一人ひとりが仲間にとって取りやすい、上げやすい、スパイクしやすいボールを上げることが何より重要で、それはそのままチームメイトへのおもいやりの証。

 

最強コーチはなんのてらいもなくそう言ってのける。

 

チームワークが大事

 

ただそう言うだけではなく、本当におもいやりを持つ。

 

おもいやりを持ってできることをする。

 

果たして自分はチームに、一人ひとりに、おもいやりを持って接しているだろうか。

 

支えることは

 

「支えることは、一緒に戦うことだ。」

 

日本生命のコマーシャルがとてもいい。

 

Play, Support

http://special.nissay-mirai.jp/cm/movie41.html?_ga=2.97356955.544821421.1504434595-184963416.1504434595

 

我々は自分というモビルスーツを纏い、常に自分の戦いに必死になっている。

 

自分だけが戦っているとついつい思ってしまう。

 

戦っている自分がどれだけ多くの人に支えられているか、守られているか、一切考えずに。

 

ふとした時に思い出そう。

 

自分の身の回りにいて、何も言わずに支えてくれている人たちを。

 

一緒に戦ってくれている人たちのことを。

 

「支えることは、一緒に戦うことだ。」

 

 

母に、妻に、子どもたち家族に、仕事の、人生の仲間に、

 

心から感謝している。

 

そして、

 

自分もまた少しは愛する人たちの支えになりたいと思う。

 

そう。

 

支えることは、一緒に戦うことなのだから。