背水の陣


座右の銘は?



と聞かれたら「背水の陣」と答えるようにしている。



というのは冗談だけれど、切羽詰らないと取り組めない、集中力が高まらないというのは昔からの悪い癖。



背水の陣を敷くことでうまくいくことばかりであればそれでもいいのかもしれないけれど、仕事ではそんなことは在りあえない。



何とかしたいと思い、何とかしなければいけなくなり、仕事では周到に、念入りに準備することを心がけてきた。



それでも今回改めて「背水の陣」というテーマを取り上げるのは、どれほど周到に、念入りに段取りを組もうとしても物理的に不可能な状況が存在するから。存在したから。



今回のピンチは青天の霹靂だった。



一瞬のうちに危機が訪れ、一気に厳しい状況に追い込まれた。それでもあきらめることなく、覚悟を決め、「背水の陣」を敷くことで自分でも驚くほどの力を発揮することができた。



そして、その結果は・・・



四面楚歌の中で窮鼠猫を噛むことができたのではないかと感じている。



しかし、改めて考えるとそれは幸運な部分があったことは事実だが、普段からの考え方や周到で念入りな準備を続けてきたからという面も少なくないのではないかと感じている。



背水の陣を敷き、覚悟を決めてもその軍隊に本来の力がなければ、戦略的に圧倒的に不利な状況から一気に巻き返すことなど到底できないのだ。



「背水の陣」を座右の銘にするためにも(?)、日々、準備、努力を惜しまぬ生活をしようではないか。