451億本の正体

451億本



とは何の数字だろう?



松井秀喜が昨日達成したのは日米通算500本塁打



ヒトの平均的な髪の毛の本数・・・ではない。



今までの人生で私が飲み干したビールの本数でもない。



答えは・・・



4〜6月の紙たばこ販売実績だ。



日本たばこ協会によると震災や増税の影響で昨年対比19.1%減だったという。読売新聞ニュースが九州新幹線さくらの電光掲示板に流れた。



451億本というと途方もない数字に聞こえるけれど、どういう意味を持った数字なのか。少し考えてみる。



日本の人口は約1億2千万人。うち成人がおよそ1億人。喫煙率が40%だと考えると4000万人が対象者となる。ということは451億本を4000万人が第二四半期の90日で吸ったことになる。つまり、一人一日平均12本となり、たばこ一箱を消費していることになる。ヘビースモーカーもいればお酒を飲んだ時しか吸わない人もいることを考えると、この数字は全く持って常識的な数字と言えるだろう。



とは言え、百害あって一利なしとも言われるたばこは発ガン物質を含有し、受動喫煙の怖さもいつもつきまとう。



そもそもそんな習慣性、中毒性のあるものを国が製造販売を認めていること自体がおかしいのではないか。



当たり前のことは案外当たり前ではないのだ。



脱原発の議論も大いに結構だが、脱たばこ社会を考えることも国民の健康や医療費削減などメリット多く、抵抗少なしで生産的な議論ができるのではないだろうか。