他人の言葉をあたかも自分の言葉のように話すことは失敗の元になることに気づいた。
他人の言葉はあくまで他人の言葉であり、借りてきた言葉に過ぎない。
言葉に自分の想いは乗らず、空虚で乾いた軽いものになってしまいがち。
そこには重みも鋭さも存在せず、軽さと違和感のみが空中に漂うことになる。
自分が自分でなく、魂の抜けた身体だけがそこにある。その結果、当然のように迫力はなく、説得力もない。
それを身をもって学んだ。
楽をすると、楽をした分しか学べない。
それどころか、しっぺ返しに合うことさえある。
これからは、たとえどんなに短くても自分の頭で考え、自分で選んだ言葉しか口にしない人間になろう。