流れを変える要因

 

物事には全て「流れ」がある。

 

時間という大河の「流れ」の中に生きている我々の宿命だ。

 

毎日の生活も運不運も体調も。気分も天気も仕事の出来不出来も。

 

いわんや勝ち負けも。

 

ここ数日野球の話題が続いて興味のない人には恐縮だけれど、これもまた一つの「流れ」のなせる業。昨夜も遅くまで日本シリーズ第4戦を一人楽しんだ。(「楽しんだ」というのは、気持ち的には正しくないかも。今回は広島カープに肩入れしているだけに、一喜一憂しつつも最後は苦虫を潰したような表情で試合終了を迎えることになった)

 

両チーム新人先発投手同士の投げ合いは、緊張感に包まれながらも技術よりも思い切りの良さが互いの打線を意外に抑え込む形になり、それはそれで見応えのある試合展開になった。

 

6回までの試合の流れは広島ファンにとって決して悪くなかったのに、それを変えたのは日本ハムの4番中田選手のホームランだった。

 

序盤は苦労しつつもその後立ち直り6回2アウトまではポンポンとアウトカウントが取れたのに日本ハム4番の中田選手へのスライダーが甘く入って一瞬でホームラン、同点に追いつかれた。他の誰でもない4番の中田選手に打たれたことが日本ハムを勢いづかせた。

 

その後、広島は流れを引き寄せたいところ、8回表だったか、ノーアウト1塁からカープの鈴木選手が送りバントサインを見落したことでチャンスを失うことに。

 

それが広島カープのジャクソン投手のレアード選手への甘い一球に繋がったような気がしてならない。それが結局決定的な一打、ツーランホームランとなってしまった。

 

こうして考えると、「流れを変える要因」は、

 

  • すべきことをきちんとする(活躍すべき人が期待に応える)
  • 気持ちが入っていないことで起こるミス
  • ピンチを凌ぎ切る/チャンスを捉えきれない

 

に集約されるような気がする。

 

野球やサッカーなどのスポーツ選手や監督はこうした流れに敏感かつ注意深いはずだけれど、我々一般人は全くと言っていいほど無頓着なのではないか。

 

改めて考えると、こうした「流れ」は勝負事だけでなく、我々の日常においても間違いなく存在する。

 

良い流れを引き寄せ、チャンスをものにするためにも「流れを変える要因」にもっと敏感になりたいと思った。

 

 

日本シリーズはここまで両チームとも2勝ずつ。今日の第5戦がシリーズの「流れ」を左右する大事な試合になることは間違いない。

 

果たして日本一 への流れをどちらが引き寄せるか?

 

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