海賊船の甲板にいる。
海賊に捕らえられ、ヒロインと共にマストに括り付けられている。
我々は囚われの身なのだ。
と言っても、一昨日、昨日に引き続き夢の話。
一昨日昨日と違うのは最近見た夢ではなく、小さい頃に何度も見てはうなされた夢であること。
毎回同じシーンで毎回同じところで目が覚めていたことを思い出す。
片手が鉤型になっている怖い海賊の船長に宝のありかを尋ねられ、しらを切ろうとするものの自分の命だけでなくヒロイン(お姫様?恋人というには幼すぎたのだが)の命がかかっていることで悩み、苦しみ、最後に・・・
というところで目が覚める。
苦しみながらも宝のありかは言わない自分がちょっとだけ誇らしい気分になったのを覚えているけれど、悲しいかな口を割らないことでたいていは殺されるシーンで終わってしまう。
一度だけ続きを見た。
その回では、後ろ手に縛られているロープをどうにかほどき、ヒロインを解放した後、船長とマストの上で闘う。まるでピーターパンだ。
その結末がどうたったかまでは覚えていない。
ハッピーエンドとはいかなかったような気がするけれど、そこは記憶が定かではない。
幼い頃にどうしてそんな夢を見たのか。なぜ何度も同じ夢を見たのか。いつから見なくなったのか。またいつか同じ夢を見るだろうか。
答えはないのだろうけれど、
次に同じ夢を見る時はなんとしてでもハッピーエンドに持って行きたいものである。