「僕たちは過去のものを大切にするんだ。そうしないと自分たちが何者か忘れてしまう。」
「世界ふれあい街歩き」というNHKの番組を見ていて印象に残った1シーンである。
ポルトガルの首都リスボンで古い装飾タイルを営んでいるお店のオーナーが哲学を語っていた。
自分の仕事の意義を明確に捉え、やりがいを感じ、誇りを持って働いているのが画面越しにも伝わってくる。
果たして、我々は過去のものを大切にしているだろうか。
未来を夢見ることも大事だけれど、過去を軽視すれば、根無し草のように不安定な生活を余儀なくされる。
自分たちの存在意義を知り、誇りを持って生きるためにも過去のものを大切にしたい。
今この瞬間を生き切るために。
未来へ繋げるために。