通勤寝台列車

12月のこの時期、金曜日の22時過ぎの時間は、電車の中は忘年会帰りの人たちで溢れている。

 

それほど遅い時間でもないのに寝ている人が多いのはコロナ禍で外飲みの習慣が減ったからか。

 

隣の人も斜め前の人もぐったりしていて、斜め前の人は落としたスマホが床に転がっている。

 

その人の隣の人の足下に転がっているのに気づかず眠ったままだ。

 

隣の人が席を立った瞬間、私は思わず立ち上がり、スマホを拾い上げ、眠っている人の鞄の上に落ちないように置く。

 

それでも目は覚さない。

 

車内を見渡すと彼方此方で疲れた大人たちが座ったまま眠りに落ちている。

 

通勤電車はまるで寝台列車のよう。

 

今週もお疲れ様でした。

 

週末はゆっくりお休み下さい。