光と色の使い方の巧さに感嘆の声を上げた。
Netflixドラマ「First Love 初恋」という作品を観て。
寒竹ゆり脚本監督の至極のラブストーリーは、全体の構成やプロットはもちろんのこと、細部にまでこだわった映像がひたすら美しかった。
その美しさは、登場する人物たちの美貌や内から発出する人間性を別にすれば、光と色彩の使い方に依るところが大きい。
太陽の日差し、照明の明るさ、夜景の光・・・それぞれの光の差し方や広がり、陰影との割合、グラデーションがレンブラントやリドリー・スコットばり。そして、そこには女性監督ならではの優しさがある。
色彩の使い方も絶妙だ。特に青と赤と白の使い方が特徴的で、登場人物の服装や調度品、小物、背景の風景までも計算され尽くされている。
それぞれの色に意味を持たせ、画面の中に映る色の統制が図られていて、アクセント的に使われている色には意識をしなくてもいい意味で「引っ掛かり」があり、サブリミナル的に心に刺さっていく。
2回目を観終わり、まだその余韻に浸っている。
3回目にはもっと深いものに気づけるだろうか・・・
なんて考えながらふと我に返る。
果たして自分にとっての光と色は何だろう。
寒竹監督のようなこだわりがあるだろうか、
と。
まだまだやれることがある。
参考)https://norio373.hatenablog.com/entry/2023/04/17/225954