「人類の未来」というタイトルは重く、大袈裟に聞こえるけれど、この本を読了したから。
本書は現在世界で起こっている5つの危機(下記)を取り上げ、
なぜ、世界では、
民主主義が後退し、先制主義が広がっているのか。
なぜ、世界では、
資本主義が、貧富の差を広げ続けているのか。
なぜ、世界では、
紛争や世界が多発し、核戦争の危機が生じているのか。
なぜ、世界では、
グローバル経済から一国自立経済への回帰が起こるのか。
なぜ、世界では、
科学合理主義から、宗教神秘主義への回帰が起こるのか。
それがなぜ起こっているのかを、ヘーゲルの弁証法(下記)を使って考察、予見している。
第一の法則「螺旋的プロセス」による発展の法則。
第二の法則「否定の否定」による発展の法則。
第三の法則「量から質への転換」による発展の法則、
第四の法則「対立物の相互浸透」による発展の法則。
第五法則「矛盾の止揚」による発展の法則
世の中でどんな評価を受けているかはいざ知らずこの数年読んだ中で"The best"と言える一冊だった。
VUCAと呼ばれる不確実で未来予測不能の混迷の時代においても人類の辿ってきた歴史を俯瞰して見れば、大きな流れは予測できる。
それをある程度の具体例とともに見せてくれる至極の一冊。
12年振りに余韻に浸りつつ、
https://norio373.hatenablog.com/entry/20110819/1313710497
人類の未来に向けて自分に何ができるのかを考えて生きていきたい。