違和感というセンサー

 

「違和感があるんですよね」

 

流行り言葉のように誰もがその言葉を口にする。

 

世の中がデジタル化され、数値化され、データ化され、誰もがわかる数字で客観的に現象を語るのが当たり前になりつつある世界で主観以外の何ものでもない感覚を堂々と語る人たちがいる。

 

前提となるデジタル化社会、データ至上主義が発展途上であり、まだ浸透し切っていないというのはあるだろう。

 

しかし、違和感という言葉を使う人たちはどうも確信犯という気がしてならない。

 

データドリブンな世界が出現し始めているのを知った上で敢えて感覚に頼る、それを問題提起し、異なる視点を、大切に何かを想起させようとしているのではないか。

 

違和感というセンサーを磨きたい。

 

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