街をぷらぷら歩いていた。
気になった本屋さんを見つけて中に入ると不思議な温かさを感じた。
平積みされている本たちを何とは無しに眺めていると、ある一冊に目を吸い寄せられる。
ぱらぱらとめくり、幾つかの言葉が心に染み入ってくる。
ときどき思う、
死んでからヒトは、生きていたことが、
生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないかって。
幸せを忘れている幸せ
最近歳をとってきたせいか、過去も気にならなくなったし、未来も気にならなくなってきました。過去の記憶がぽろぽろこぼれ落ちているから、いろいろ訊かれてもすぐに思いつかない。でも、これも幸せというものの、一つの要素なのかもしれません。
つまり、過去が気にならない、未来も気にならないで「いま・ここ」に在る。
これが、ぼくが考える幸せの基本形です。
幸せについて、
改めて噛み締めてみたい。
これもまた一つの幸せであることは間違いない。