幸せについて2

昨日に続いて谷川俊太郎の「幸せについて」から印象に残ったコトバを抜粋したい。

 

幸せについて

幸せについて

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目の前になくても、その人がいると思うだけで、幸せになれる、そんな「その人」がいるのは幸せだ。

あの人が別れ際に振り向いて手を振ってくれた幸せ、どんなにセコくてもなんにもないより何かがあったほうがいい。

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何かが始まる幸せ、何かが終わる幸せ。ヒトは毎日違う幸せをそれと気づかずに味わっている。

幸せという掴みどころのないものを直接的に例を挙げるよりも幸せではない状態を起点に考える方が実感しやすいのかもしれない。

 

それでも日常の何気ない一場面やささやかな出来事の手触りを楽しみ、愛おしさを感じる方がより幸せになれる気がする。

 

昨日のブログでこの本に出逢った経緯を簡単に綴ったけれど、本の最後でこんなことが書かれてあるのを読んでまた一つ幸せが増えた気がした。

 

読みたいと思っていた本を見つけて、手に取って、カバーを見て、ページを開いて(匂いを嗅いで)、レジに持って行く幸せが失われつつあります。あなたはこの本をどんなふうに手に入れたのでしょうか。誰かからのプレゼントだったら、それも幸せ、図書館で借りてきたというのも幸せ、道で落ちていたのを拾ったとしたらそれは僥倖、要するに本というのは人に何かを教えたり、情報もたらしたり、楽しませたりすることで、人を幸せの方向に導くものだと思うのです