自分を表現する場

「人の世は、自分を表現する場なのだ」


とは、司馬遼太郎の「峠」からの一節。


峠 (上巻) (新潮文庫)

峠 (上巻) (新潮文庫)


幕末の長岡藩を背負って官軍である薩長と戦った河井継之介の言葉だ。


自分を表現するというのは芸術家かテレビに出ている人たちの仕事だと
なんとなく感じていた。
けれど、この言葉に出会ってよく考えるとどんな仕事にも当てはまる
ことに気がついた。


いや、仕事だけに限らない。


全ての人の毎日の生活自体が「自分を表現する場」なのだ。


一人でいる時も大勢の人といる時も。


いつもそのことを意識して時間を過ごしたい。


自分はどんな人間なのか。
どんな人間でありたいのか。
それをどう表現するのか。


流されるまま生きるのではなく、人生の、いや毎日の一瞬一瞬を


自分で選びとりながら生きていきたい。