今日こんなところにドアを発見した。
浜田省吾のアルバムではないが「青空への扉」だ。
ビルの管理人に訊ねると年に1人か2人は誤って落下するのだという。
ドアの前に貼紙をして、いくら注意を喚起しても無くならないと不満を漏らしていた…
というのはもちろん冗談。
種明かしをすると、
写真の通り、当初は向かいのビルと繋がっていたようだ。
何らかの理由で渡り廊下は閉鎖され、取り壊された。
それぞれのビルの出口は塞がれ、人の行き来は地上階に降りなくてはできなくなった。
向かいのビルは塞がれた扉の代わりに窓を作り、壁の一部を塗装した。
当のビルは外壁の扉を残した。なぜか窓を作らずに。
外壁の扉を残したビルの内側は扉の部分を大きなキャビネットで隠している。壁全体も
クロスを貼り替えているから部屋の中に「もう一つのドア」があることは誰にもわからない。
なぜ、一方のビルにのみ扉を残したのか。
どこかに繋がっているからとしか考えられない。