オーラの色

 

筆者がまだ学生だった頃の話。

 

気のおけない仲間たちとキャンプに行った。

 

夜明けの直前、一人が目を覚まし、男子のしょうもない話をしていた時に一人が言い出した。

 

「あ、オーラが見える」

 

その霊感の強い友人は普段から時そういうことがあるようで、夜明け前とか夕方の時間帯にそういう現象が起こりやすいという。

 

右腕をおもむろに前に突き出し、手の甲を自分側に向けて指を開く。

 

そうすると指先や指の横や手のひらをを覆うようにほのかな炎のようなオーラが見えるらしい。

 

その色は人によっても体調や心の状態で変わるらしく、その時の筆者は緑と青が混ざっていると言われたのを今でもよく覚えている。

 

最初は面白半分半信半疑でテントの中にいるメンバーを起こしては見せていると、もう一人が「あ、俺もなんか見えるかも」と言い出した。

 

そうなると自然にそれぞれが見えるオーラの色の信憑性が気になり、他のテントの仲間まで借り出して、別々に見させた。

 

すると・・・

 

驚くほどぴったり合っている!

 

最初に言い出した霊感の強い人曰く、偉業を成すような「凄い人」はゴールドやシルバーのオーラを纏っていて、体調が悪い人は灰色でその中でも死期の近い人は限りなく黒に近いのだとか。

 

オーラの色は持って生まれたものもあるのだろうが、その人の「在り方」で常に変わるのだという。

 

さて、今の自分のオーラの色は何色だろう?

 

自分の好きな色で輝けているだろうか?

 

常に自分に問いながら生きていきたい。