カオスの中で育まれるもの

 

混沌が広がっている。

 

カオスが場を制している。

 

そんな感覚に溺れそうになる時がある。

 

必死に息をしようとして喘ぎ、もがき苦しんでいる一方でそんな環境だからこそ生まれるものがある。

 

育まれるものがある。

 

次の時代を創り、支えるであろう人たちがいる。

 

大事なことは耐え抜くこと。

 

生き残ること。

 

カオスの中でこそ生まれる光があることを信じて。

 

その土地の空気

 

その土地にはその土地の空気がある。

 

テレビやネットで見るだけではわからないその土地特有の空気が。

 

時間帯によっても季節によっても街の持つ独特の雰囲気は移ろい変わる。

 

活気のある街もあれば、落ち着きのある雰囲気を醸し出している街もあれば、寂れて息絶え絶えの街もある。

 

今回訪ねた博多天神、福岡という街は活気に溢れていた。

 

アジアからのインバウンドと九州新幹線効果と元々街の持っている魅力がうまく掛け合わさり、活況を呈していた。

 

実際オフィスビルの空室率も1%を切っているという。

 

「雨降りようと?」

 

ちょっといい感じの居酒屋に入ろうとするとちょうど出てきたOLらしい二人組の一人が呟いた。

 

本物の思考力

 

ライフネット生命の創業会長を務められている出口治明氏の「本物の思考力」を読んだ。

 

すごく良かった。

 

本物の思考力 (小学館新書)

本物の思考力 (小学館新書)

 

 

「数字・ファクト・ロジックで腹落ちするまで考え抜く」「人間はみなアホであり、チョボチョボである。」「一瞬で判断できない人は、インプットが足りない」「自分と他人は違うをベースにする」「勉強する以外に賢くなる方法はない」「ラディカル(根源的)に考える」「人・本・旅でインプット」「古典から学ぶ」

「おもしろい。だからやる」他

 

たくさんの名言は決して重くはなく、軽いとさえ感じられるものさえあり、だからこそ心に刺さる。

 

決して上からの押し付けではなく、淡々と語られる言葉の組み合わせはスーッと心の中に入り込み、いつの間にか居座ってしまう。

 

そんな心地良さがある。

 

経験と人柄と圧倒的な学びをしている「哲人経営者の言葉はやっぱり深い」(新書の帯の文言より」。

 

「本物の思考力」を身につけるために素直に出口氏の言葉を実践したいと思った。

 

巌のように

 

神戸から東京に戻る新幹線の中で「ロッキー ・ザ・ファイナル」を観た。

 

 

何の前情報も入れずに観たらノックアウトされた。

 

あり得ない展開でどう急展開してどうカタをつけるのかと思いながら観続けたら結局一作目の王道をひたすら真っ直ぐ突き進み、

 

予想通り、

 

殴られ、打ちのめされ、叩きのめされた。

 

それでも決して諦めず、意識を飛ばされず、何度も何度も立ち上がり、最後の最後まで戦い抜いた。

 

愚直に、

 

岩のように、

 

巌(いわお)のように。

 

 

 

偉大な父の影に隠れて生きるようになってしまった息子にロッキーがかける厳しい言葉が胸に刺さった。

 

信じないだろうが、赤ん坊のお前をここに乗せ、持ち上げて 母さんに言った。『この子は世界一の人間になる』と。お前が成長する姿を見るのが最高に幸せだった。やがてお前は独立し自力で歩み始めた。だが、どこかで変わってしまった。人にバカにされても平気な人間になり下がった。自分のふがいなさを『影にかすむ』せいにした。

 

分かっているはずだ。

 

世の中 バラ色じゃない。厳しくてつらいところだ。油断したらどん底から抜け出せなくなる。人生ほど重いパンチはない。だが、大切なのはどんなに強く打ちのめされてもこらえて前に進み続けることだ。そうすれば勝てる。自分の価値を信じるならパンチを恐れるな。他人を指差して自分の弱さをそいつのせいにするな。それは卑怯者のすることだ。お前は違う!

 

たとえ何があっても俺はお前を愛し続ける。お前は俺の息子だ。人生のかけがえのない宝だ。

 

自分を信じなきゃ人生じゃないぞ。

 

 

愛情のこもった言葉のパンチは息子の下腹にこたえたようだ。

 

私の心にも。

 

 

もう一人の自分

 
JRを利用していてたまたまこんな標語を見つけた。
 
「キャリーバッグはもう一人の自分。キャリーバッグから手を離さないようにご注意ください」
 
エスカレーターでキャリーバッグから手を離した瞬間バランスを崩したキャリーバッグが落ちるケースが多発しているのだという。
 
昨日と今日は西日本に出張中で、荷物の片側しか車輪が付いてないタイプを引きずって歩いていると、楽は楽だけれど随分幅を取ることになって、歩いている人の障害物になってしまう時がある。
 
自分のことには注意がいっても、もう一人の自分までは気が回らない。
 
キャリーバッグにも息子にももっと注意を払いたい。
 
そんな風に思った。
 
夜は更けていく・・・
 
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そして父になる

 

導かれるように、

 

遅ればせながら、

 

ついに、

 

そして父になる」を観た。

 

そして父になる

そして父になる

 

 

 

そして、父になろう。