ありえない光景を目にした。
え?
と一瞬自分の目を疑った。
目を凝らしてよく見てみる。
目が変なのではない。
なぜ、誰も気にしていないのか。
いや、気づいていないのか?
ここは東北地方ではない。
ましてや戦場でもない。
そうだ、向こう側のプラットフォームに行ってみよう。何かがわかるかも。
階段を駆け降り、隣のプラットフォームへの階段を駆け上がった。
肩を上下にさせながらそこで目にした光景は・・・
なんてことはない。
JR姫路駅の旧駅ビルを取り壊していただけだった。
それにしても舞い上がる粉塵のことを考えると丸裸での解体作業というのはいかがなものなのか。