天気が悪い
と言う時はたいてい雨の日を指す。
昔からそれが気になっていた。
雨が可哀想ではないかと。
雨に罪はなく、ただ、事実として降る雨を人間が勝手に悪者にしてしまっている。
農家にとって雨は天からの恵み(降り過ぎてもいけないけれど)だし、水不足が懸念される時期の雨も人の心を潤すことになる。運動会が嫌で嫌でしょうがない子供にとって雨で運動会が中止になれば、天にも登るほど嬉しいだろうし(反対に悲しむ子の方が圧倒的に多いだろうけれど)、甲子園で連投しているピッチャーにとって雨による試合順延は野球人生を左右することになるかもしれない。
それほど大袈裟なことでなくとも、雨の日の楽しみは、ちょっと考えると、誰にでもあるはず。
例えば・・・
雨の日に家にいて降りしきる雨と灰色の空を眺めること(なぜか心が落ち着く)
家でゆっくり読書をしたり、映画を観たりできること(どこにも行かずとも罪悪感は感じない)
お気に入りの傘をさせること
洗濯しなくていいこと(罪悪感を感じなくてもいい)
雨の降る音
街に植えられている草花が嬉しそうに感じられること
小学生低学年の男の子が傘をクルクル回しながら学校から帰る姿
横断歩道の白い線を車が通り過ぎる時のシュッ!という音・・・(他にもあれば是非教えて下さい)
今日も一日中雨だった。
雨の日の楽しみを満喫できた休日となった。