昨日のブログで「人がどう思うか」より「自分がどう思うか」が大切であり、「ありのままの自分」でいたいと書いた。(人がどう思うかではなく - おもしろきこともなき世をおもしろく)
と言っても、自分の好きなように、自分勝手に生きていいということではない。
自分の想いを大切にしつつもそれを周りの人に理解してもらい、協力を得られなければ単なる変人、一匹狼で終わってしまう。
大事なことは「自分がどう思うか」をどう具体的な行動に結びつけるか、周りの人の理解をどう得るか、なのだ。
昨日紹介した北海道の浜中町農協組合長、石橋榮紀(しげのり)氏の特筆すべきところは「摩擦や揉め事を恐れていては何も前に進めない」と口にし、実際に農協という巨大組織に内側から立ち向かい続けたこと。
「人がどう思うか」を優先しがちなのは往々にしてその方が楽だから。
自分の気持ちを大切にしようと思えば、それなりの代償を払うことになる。
自分の道を行けばひとりぼっちになることもあるだろうし、道に迷うこともあるだろう。茨の道を行かなければならないこともあるだろうし、行き止まりにぶち当たることも珍しいことではない。
「自分がどう思うかを大切にすること」、「我がなすことは我のみぞ知る」、「ありのままの自分でいる」ことは見かけほど楽なことではない。
その覚悟を、
勇気を、
我々は、
持っているだろうか。