大佐山オートキャンプ場2日目のメインイベントは洞窟探検だ。
西日本ではここでしか体験できないということで値段の高さにためらいつつもチャレンジすることに。(第1希望はパラグライダー体験だったんだけど、下の子が体重制限30キロ・・・未満に引っかかって断念)。http://0380.jp/active1.html
アウトドア天国で手続きをして簡単な説明を受け、自分の車で現地に向かう。
キャンプ場から30分ほどのドライブ。途中でつなぎに着替え、長靴を履き、ヘルメットにヘッドライトで完全装備。
そこから車で1分ほど行ったところで車を停め、いよいよ探検スタート! おたまじゃくしから蛙になったばかりの子蛙たちが逃げ回るのを見ながら川の中を歩き、山を登る。洞窟口までは5分ほどで着いた。(デジタル機器は持ち込み不可。残念。)
洞窟口は天然のクーラーだ。信じられないくらい冷たい、気持ちのいい風が吹き出している。
想像していた以上に小さな穴に身を屈めて一人ずつ入っていく。コウモリの挨拶を受けながら奥へ進む。中は基本一列だ。ところどころホールと呼ばれる広間があり、鍾乳石が美しい。
ガイドさんの解説はわかりやすく楽しい。石灰のつららのような鍾乳石は1センチ伸びるのに 50年から100年かかる。こけそうになっても思わず掴まるのを堪えそうになる。(安全は優先させてくださいね、とは言われているものの)
予め聞いてはいたけど狭いところは本当に狭く、注意をしていても頭や背中をあちこちにぶつける。「痛!」あちらこちらで声が上がる。水溜りもあってドロドロになる。
およそ1時間で最深部に辿り着き、近くにある大ホールで参加者全員で一斉にヘッドライトを消す。
すると、完璧な闇が一瞬で広がる。
写真はあくまでイメージだけれど、ガイドさん曰く、外の世界では夜でも月明かりがあって完全な暗闇というのはなかなかできないとのこと。
「完璧な闇」は目を瞑っても開いても全く同じ。
まさに漆黒の闇だ。
全員で沈黙を作ると不思議なほど、清らかな気分になる。
宇宙が始まる前はこんな感じなのかもしれない。
「完璧な闇」は邪悪なものではなく、全ての母体なのかもしれない。
そんな意外な真実に触れられた気がした。