息子の小学校の卒業式に参加して想いを巡らせたことが幾つかある。(卒業式)
一つは卒業生一人ひとりが思いの丈をぶつけるシーンでその内容が大きく二つに分かれていたこと。
過去を振り返って思い出や感謝の言葉を表現する人と未来を見据えてしたいこと、将来の夢を語る人がいた。
言うまでもなく、誰もがこれまで歩いてきた道とこれから歩いていく道の両方を持っている。
だから子どもたちが同じように感じ、それを表現したことに違和感はない。
ただ、なぜか感じたのは、過去を振り返るのは、(それが単なる感想や感謝の言葉を引き寄せたとしても)何かが足りないからではないか、そんな風に感じた。
当人にその意識があろうとなかろうと、
後悔の念、やり残したこと、精一杯しても足りなかったと感じられるものがあるから、つまり、心残りがあるから目を前に向けることができないのではないか、と。
やり残したことが気に掛かるから、と。
我々にもそんな時がないか、気をつけたい。