今日は1月17日。阪神淡路大震災が起こってから23年が経った。
街を歩いても震災の爪痕を見つけるのは難しい。
しかし、被災者の心に残った傷はそう簡単には消えない。
それでも時間は少しずつ見えない傷の修復を続けている。
場所によっては完治していたり、少なくとも外傷は完全に癒え、忘却の彼方に消し去られてしまっていることも。
しかし、我々は忘れてはならない。
震災は人災でもあり、同程度かそれ以上の震災がこれからも必ず起こり続けることを。
甚大なる被害から学んだことを。
忘却との戦いはこれからも続く・・・
鎮魂・防災の誓いを新たにしよう。
今日の日本経済新聞より
鎮魂・防災の誓い新たに 阪神大震災23年
関西
2018/1/17 6:28 (2018/1/17 9:39 更新)阪神大震災から23年をむかえ、竹灯籠に火をともす人たち(17日午前、神戸市中央区)
6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から23年を迎えた。雨が降り続く中、甚大な被害が出た神戸市などで追悼行事が営まれ、被災地は静かな鎮魂の祈りに包まれた。市民らは震災の記憶を風化させずに語り継ぐ大切さをかみしめ、防災・減災への誓いを新たにした。
同市などによる追悼式典には次男(当時20)を亡くした同市須磨区の崔敏夫さん(76)が遺族代表として出席し、「息子の分まで頑張ることが私に与えられた使命」と思いを語った。久元喜造市長は「私たちは常に災害と隣り合わせにある。災害に強い都市づくりを進める」と述べた。犠牲者らの名前が刻まれた「慰霊と復興のモニュメント」がある神戸市中央区の東遊園地では早朝、「1995 伝 1.17」の形に並べられた竹灯籠にろうそくの火がともされた。発生時刻の午前5時46分、集まった遺族らが犠牲者の冥福を祈り黙とうをささげた。
震災発生から23年が経過するなか、被災者の生活再建に向けて兵庫県や神戸市などが取り組んだ復興事業の大半は終了した。神戸市では震災発生後に出生・転入した住民が4割を超えており、教訓をどう継承するかが課題となっている。