気がつくと樹海に迷い込んでいた。
「木を見て森を見ず」
そうならないように意識していたはずなのに、
目の前の獲物を追い掛けているうちにいつの間にか深い森に迷い込んでいた。
生き残るために水と食料の調達に必死になり、眼は血走り、あざだらけになり、傷だらけになっていた。
ふと我に帰ると、自分がどこにいて、どの方向に進めば、この鬱蒼とした森から出られるか分からない。
身体は疲れ果て、足取りは重く、空腹状態で今にも倒れそう。
樹海でこのまま行き倒れるのか・・・
そう思っていた矢先、ヘリコプターの爆音が聞こえてきた。
何とか救助されたようだ・・・
そんな夢を見た。