この1年あまり世界を席捲した「鬼滅の刃 無限列車編」が昨夜テレビで初放送された。
煉獄杏寿郎の言葉は、熱く、重く、そして、美しい。
老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ死ぬからこそたまらなく愛おしく尊いのだ。強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない。この少年は弱くない。侮辱するな。何度でも言おう。君と俺とでは価値基準が違う。俺はいかなる理由があろうとも鬼にならない。
そして、
・・・胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。
歯を食いしばって前を向け。君が足を止めて、蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない。
竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、もっともっと成長しろ。そして、今度は、君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。
俺は信じる。君たちを信じる。
鬼殺隊の柱として彼は命を懸けて護るべきものを護り抜いた。
今度は自らに問いたい。
「俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと、果たすべきことを全うできただろうか?」
自分自身、
そして、尊敬するその人たちに、
「立派に出来ましたよ」
そう答えてもらえるように、
心を燃やして、
歯を食いしばって、
前を向いて走っていきたい。