過去を覗ける望遠鏡
というタイトルを見て、何を想像するだろう。
ドラえもんに出てくる未来の望遠鏡?
SFで正義のヒーローと悪者が命がけで手に入れようとする謎の望遠鏡?
それとも三流雑誌の裏表紙に載っているような怪しい望遠鏡?
答えは・・・
1990年にスペースシャトルによって打ち上げられ、地上約600Km上空の軌道上を周回しているNASAの宇宙望遠鏡のこと。
大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測ができるのだという。
2009年に大幅な修理を行った結果「今までで最高の性能」になり、宇宙の果ての世界を身近に見せてくれることになった。
その宇宙の始まりは137億年前。
「今までで最高の性能」になったハッブル宇宙望遠鏡は今回今までの観測史上最も遠い131億光年先にある星を見つけることに成功した。
我々が目にする光は131億年前のもの。
つまり、我々は131億年前という「過去」をハッブル望遠鏡を通して見ているということになる。
まさに「過去を覗ける望遠鏡」と言えるのではないか!