21年前の震災がフラッシュバックした。
そして、
我々にできることは何か。
いつ我が身に降りかかるかもしれない試練を見据え今回の被災者の眠れぬ日々を意味のあるにしなければならないと思った。
その意志を固めるためにも被害から目を背けてはならない。
<熊本地震>避難20万人…死者41人、8人不明
毎日新聞 4月17日(日)20時46分配信
<熊本地震>避難20万人…死者41人、8人不明
熊本、大分両県で14日から続発している地震で、熊本県内では17日も依然として8人の行方が分かっていない。警察や自衛隊などが懸命な捜索活動を続け、同県南阿蘇村で1人が心肺停止状態で見つかった。負傷者は1061人、うち重傷者は206人を数え、避難者は2県で計約20万人になった。住宅の損壊が2県で1256棟に及ぶことも判明し、被害が広範囲に及ぶことが裏付けられた。一方、車両が脱線して不通になっている九州新幹線で、高架橋の亀裂が見つかるなど深刻な被害が初めて判明した。
熊本県警によると、17日午後6時ごろ、南阿蘇村で1人が心肺停止の状態で見つかった。県警などによると、同村では依然として8人が行方不明となっており、同村や被害の大きかった熊本県益城(ましき)町などで警察官や消防・自衛隊員ら約2万6000人が捜索や給水活動などを続けている。
熊本県などによると死者は41人。内訳は益城町12人▽熊本市10人▽南阿蘇村7人▽西原村5人▽嘉島(かしま)町3人▽御船町2人▽阿蘇市と八代市各1人。負傷者は1037人で、うち重傷者は202人。16日未明の震度6強の地震後、避難者が急増し、最多で18万3882人に上った。県は住宅の損壊状況を初めて発表。全壊が399棟、半壊が171棟、一部損壊が667棟。南阿蘇村や益城町などは調査ができず、損壊の棟数がさらに増えるのは必至だ。
16日に震度5弱を観測するなどした大分県では24人が負傷。避難中に足を骨折するなどして、うち4人が重傷を負った。別府市や由布市などの避難者は一時、1万5000人を超え、住宅は4棟が半壊、15棟が一部損壊した。
国交省によると、17日朝までに熊本、宮崎、大分、佐賀の4県で、土石流や崖崩れなどの土砂災害が計57件発生した。熊本県が最多の48件で、内訳は南阿蘇村20件▽阿蘇市8件▽大津町7件▽西原村6件▽益城町3件--など。
観光庁は、業界団体を通じて旅館やホテルなどに高齢者を中心とした被災者受け入れを要請し、熊本県内の107施設で約5000人分を確保した。熊本港に接岸しているフェリー2隻も、自治体からの要請があれば被災者の宿泊先として利用できるようにした。
熊本空港のターミナルビル(益城町)が復旧せず、18日も同空港発着の旅客便は全て欠航する。
ライフラインへの影響も続いている。【中里顕、曽田拓、取違剛、吉住遊】