本州最西端の下関を訪問している。
このまま引き返すのはもったいないと唐戸からフェリーに乗り、北九州に上陸した。乗船時間はわずか5分!
門司(もじ)はレトロをテーマにした港街でゴールデンウィーク二日目の今日は観光客で溢れ返り、街の人たちも書き入れ時とばかりに気合いの入った客引き合戦が展開されていた。
ふと疑問が湧く。
書き入れ時以外はどのように生計を立てているのだろうか。
人力車も焼きカレーのお店もふく(ふぐ)の唐揚げのお店も日本一短く日本一遅いトロッコ列車も普通の営業日に今日と同じような客足を期待できるわけではないだろう。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」も同じような状況を取り扱っていた。そのトリックなのだろうか。
観光業であれ、小売りであれ、一部の産業に恩恵が偏るということはあったとしても今はよしとするしかない。今日の日本に大事なことは地方都市が元気になること。
「バナナの叩き売り発祥の地」でもある門司がもじもじすることなく自ら元気になろうと必死にもがいている姿に勇気を与えられた。