昨夜のワールドビジネスサテライトの「スミスの本棚」というコーナーで伊集院静氏が「今思いを強くしていること」として震災のことを話されていた。
震災の日の夜 東北地方は異様なほど星がきれいだった
ラジオの報道ではどんどん死者が増えていった
その時 私は最初は 神も仏もこの世の中にはないのかと
こんなに美しいって
何なんだ この星は
あの日 自宅の庭から見た夜空は
生涯で最も美しい星空だった
そして、辿り着いた答えは
実はあの日はものすごい数の行方不明になった人たちが生きていて
瓦礫をつかんでいたり、そういう状況がたくさんあった
それは助かった人たちが証言しているから間違いない
そういう状況であの人たちが
最後に見ることができたのが
あの美しい星じゃないかと
今は考えるようになった
そして、
今自分ができることを考えたら本を書くこと以外にない
この状況の中で書けないとか書けるとか言っている状況ではない
滑った転んだ言っている場合ではないだろう と。
インタビューをした森本智子さんがスタジオで続ける。
(伊集院氏は)こういう時だからこそ言葉ですとか文学が再生に向けての役割があるんじゃないかということで積極的に発信をされている。おそらくそう遠くない時期にまとめた本のようなものを出してくださるんじゃないかという気がしました。インタビュー中に胸がいっぱいになってしまいました・・・
目の端に光るものが見えたような気がした。
気がつくと自分の目の前の光景もぼやけていた。