理想の小説

月一回は書こうと決めている「理想の◯◯」シリーズ。



今月は「小説」の中から自分の好みに合うものを選んでみる。



数多く読んできた小説の中で一つだけを選ぶことに迷ったものの、ここでは直近で読んだ「ジェノサイド」を挙げてみたい。



ジェノサイド

ジェノサイド



著者である高野氏の本はそれまで読んだことがなかった。ハードカバーで小説を買うことは村上春樹氏以外ではほとんどなかっただけに迷ったものの書店で平積みされているその存在感に圧倒され、思わず購入してしまった。本を開くとすぐにその世界に引きづり込まれ、貪るように、かつ丁寧に読むことになった。



この小説を私が「理想」と呼ぶ理由にはこういったものが挙げられる。



●小説全体のテーマが面白い!深い!
●ハリウッド映画が飛びつきそうなスケールの大きさとミステリアスでスリリングな展開
●登場人物の設定の妙と様々な状況でそれぞれの強みと弱みをうまく絡み合わせている
●科学技術とアメリカの政治、防衛システムの描写があまりにも詳しくリアルで著者の経歴がどんなものだったのか興味津々だった
●読後にももっと小説の世界に浸りたかったという余韻に長く浸っていた



ネタばれしない程度に挙げるならこんなところか。



仮に自分が小説を書くとするならばこんな作品が書ければ理想だという気がしたのも大きな理由。



参考までに「理想の小説」として他にも挙がった候補作は以下の通り。



火怨
冷静と情熱の間
1Q84
ノルウェイの森
竜馬がゆく

聖なる予言



あくまで「自分の」理想の小説だ。



一冊ごとに基準が異なることはご了承あれ。



これからも新旧、有名無名を問わず「理想の小説」を探し続けていこう。



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