慣れの/が問題

慣れの/が問題



入力ミスではない。



「慣れの問題」/「慣れが問題」の短縮形。



「慣れの問題」と「慣れが問題」では意味が全く異なる。



人間の適応能力には目を見張るものがある。新しい職場や新しい土地、新しい環境に放り込まれても人間は頭と身体の全てを総動員してその環境に適応しようとする。そのほとんどは無意識的に行われ、状況に応じて数分から数ヶ月かけて「慣れ」ていく。



新しい仕事も時間的猶予が与えられると「慣れの問題」として片付けられることが多い。慣れることで仕事が滞りなく進むようであれば問題はないし、慣れても仕事に支障があるのであれば、それは「慣れの問題」ではなく「能力/適正の問題」となる。



逆に「慣れが問題」というケースもよくある。



慣れてしまうことで、仕事の進め方、物事への取り組み方が習慣的となってしまう。マンネリになってしまう。時には効率の悪い、不便な方法で進められていることにも慣れてしまうことで問題が見えなくなり、そのまま放置されてしまう。



先日のブログ「油をさす」http://d.hatena.ne.jp/norio373/20130326 で自転車の鍵穴に油を差したところ新品の頃よりもスムースに鍵が回るようになったと書いた。自転車の鍵がなかなか回らなかったことが、慣れていたとは言え、これほどストレスだったとは、難なく回るようになって初めて実感した。ささやかなことだけれど、「慣れが問題」の一例である。



自分の仕事の進め方、チーム内の進め方、家の中のこと・・・



慣れることで「隠れている問題」がないか、



今一度総点検してみたくなった。