あることが頭の中に居座ってその先に進めないことがある。
普通に考えたら何でもないのにちょっとした思い込みがゴールを妨げてしまい、誰にでもわかる答えを見えなくしてしまう。
そんな時は他の人から指摘されてはじめて目が醒めることが多い。
マインドブロックが取り払われると「ゴールはこんなに近くにあったんだ」とか「次のステージの階段は目の前にあったのか」となってちょっとした自己嫌悪に陥ってしまう。
どういう時に「マインドブロック」という壁はできるのだろう。
他の人に指摘される以外にどうやってブロックの壁を突き破れるだろう。それ以前にどうすれば自分でブロックを積み上げなくてすむのだろう。
社会的な常識や所属する組織の慣習や考え方、物事の進め方、言わば仕事の仕方がブロック形成に関わることは間違いない。
今回実感したのは自分で勝手な思い込みを作ったのが原因だった。
その思い込みは、ある考え方があって、その考え方が別の考え方に取って代わられることになり、無くなることを覚悟していたものの、また別の手法を思いついたことで当初の考え方をキープできると自分で「発見」したという背景があった。
要は、自分で思いついたアイデアがいいと闇雲に信じてしまったから。
AかBか、或いは①②③のどれか、という選択肢が与えられた場合はしっかりと考えるし、選択する対象物以外の検証もするけれど、一旦Aなり①なりを選んだ後にCや④という新たな選択肢が現れると他の選択肢は頭から消えて単純にAとCの比較、①と④の比較になり、次のステップに進んだという前提が思い込みというブロックになってしまいがち。
何度も往復してしまうような議論や重層的に絡み合った問題、価値観の違いが異なる結論を導き出しやすい課題、人間関係や社会的な地位、何らかの政治が絡む時などは要注意だ。マインドブロックの温床になりやすい。
けれど、自分の心の状態がしっかりしていれば何ら心配はない。
どんな状態でもメタ認知を持ち、自分や自分のいる状況をクールに客観視すればそんなことは問題にもならない。
常に自分の心を風通し良くし、そよ風が吹いている状態を保つことができれば温床にはならない。
それこそがマインドブロックという壁を造らない一番の方法と言える。