物語のちから

 
 
プリクラッシュセーフティシステム
インテリジェントブレーキアシスト
エマージェンシーブレーキ 
シティブレーキアクティブシステム
スマートシティブレーキサポート
レーダーブレーキサポート
スマートアシスト
アイサイト
 
 
カタカナが並んだこれらは全ていわゆる「自動ブレーキ」のこと。
 
 
自動車に搭載されている障害物や人間を検地して衝突を回避するシステムのこと。
 
 
どの企業も安全性に力を入れ、他社との差別化を図ろうとしているけれど、技術の進歩と競争は激しく、一般の消費者から見ればどれも同じシステム、性能にしか映らない。
 
 
そんな中こんな話を聞いた。
 
 
「自動ブレーキは現在どのメーカーさんでも珍しくなくなってきていますが、それを最初の開発し、製品化に成功したのはスバル(富士重工)なんです。元々スバルは飛行機を作っていた会社(中島飛行機)で安全性、特に飛行中のニアミス、衝突には敏感で技術者のこだわりが脈々と引き継がれてきたことのですが、アイサイトはまさにその結晶なのです」
 
 
一見同じ製品、サービスと思えてもそれが開発されるまでの苦労や秘話がある。そんな物語を知ることで理解が深まり、共感し、ファンになる。
 
 
社内では戦争をイメージさせるリスクも考慮され「物語のちから」を利用することに不安視する声もあったようだけれど、開発者の想いと努力が実を結んだこと、現代の多くの人の命を救っていることに変わりはない。
 
 
我々の身の回りにはたくさんの物語が存在する。
 
 
それをどう発掘し、伝えるかが今まで以上に問われている。


そんな時代に入っている。
 
 
それをどう生き抜いていくのか、
 
 
それもまた我々の新しい物語になっていく。