殻を破る

 
昨日と同じことをする。
 
 
先週と同じことをする。
 
 
先月、去年と同じやり方でする。
 
 
そこに成長はないにも拘らず、人は安心感に包まれた「コンフォートゾーン」に安住してしまいがち。
 
 
人は簡単に習慣の奴隷になるし、一度自分で作った殻を破るのは容易いことではない。
 
 
同じことを同じようにしている限り、頭も体も自動運行ができるから。エネルギーの消費は最小限に抑えられ、それを繰り返すことで習慣は強化され、恍惚状態を続けること になる。
 
 
その間、思考は止まり、使われない神経や筋肉は退化し始める。
 
 
自分が作りあげた理想の世界の中で。
 
 
時間は容赦なく世界の一部を退化させ、腐敗させていく。
 
 
と同時に、自分の世界の殻をより強化していく。
 
 
場合によっては、外からの力で殻が破られることもあるけれど、大事なことは自分で自分の殻を破ること。(それが同時であることを「啐啄」<そったく>という)
 
 
自分が閉じこもっている世界から外に出ることは嵐の中に身を投じるようなもの。
 
 
しかし、
 
 
そこにこそ成長がある。
 
 
新しい世界は嵐の向こう側にある。
 
 
そこにしか新しい自分はいない。
 
 
さあ、
 
 
自分の殻を破ろう。