折れない心

最近よく「折れない心」や「心が折れそう」なんて表現を耳にする。

思うのは、強さ弱さよりも固さや硬直性が問題なのではないか、ということ。

「心が折れる」というのは、周りからのプレッシャーやストレスでまいってしまう状態。場合によっては、ふさぎ込んだり、立ち上がれなくなったりさえする。

強い心を持つ、決意を固めるも大事だけれど、本当に心を折れさせないためにするべきことは心を柔らかくすることだと思った。

こうでなければならない、こうしなければならない、こうならなければならない・・・

社会の常識や家のしきたり、自分のエゴからくる過度なプライドが心を硬直させてしまう。それが自らを傷つけ、屋台骨を揺らし、ひいては心が折れてしまう。

地震対策としてビルの耐震、免震構造が進化をしている。それは、ビル自体をより硬く、強くするというより、むしろ曲がったり、自ら揺れたりすることで耐性を高めている。

改めて考えると「あさが来た」の最終回であさが話してくれた「柔らかい心」はそれ自体が何かの説明はなかったけれど、実はこういうことを意味するのではないか。

柔らかい心こそ折れない心なのだ。