ちょっとした芸能人
とは、学校の先生のこと。
公立の中学校の先生からこんな話を聞いた。
「ちょっとした芸能人みたいなものかもしれませんね。保護者の皆さんからの視線は至る所にありますから。バスを待っている間にスマホを見るのもためらわれます」
時代が変わってきているとは言え、「聖職」とされる教師のあるべき姿は厳格かつ清らかでなければならない。
少し気の毒になってこう返す。
「個人的には先生が業務時間外でスマホを見ていようが何をしていようが気にはなりませんし、私人の時に何をしようが自由だと思います・・・」
と言いながら
「・・・でも、中学生の親の立場から考えると、子どもが先生に会った時に先生がスマホをいじっているより本を読んでいて欲しいというのは確かにありますね」
更に思いついてこう続けた。
「そう言えば、小学校の先生でも結婚後にも結構遠くから通い続ける先生がいて不思議に思っていたのですが、合点がいきました」
周りの目にさらされる芸能人はよく「有名税」がかかっているなんて話は聞くけれど、身の回りにたくさんいる学校の先生方が「ちょっとした有名人」でそんな有名税を払っているとは思いもしなかった。
一般人である我々は敬意を払わなければと思った。