時に剛腕と評される経営者やリーダーがいる。
周りの懸念やハレーション、混乱や後遺症をもろともせず半ば強引とも思われるような改革を断行する。
非情であるが故なせる技と斬り捨てるのは容易い。
実際非情にならなければ出来ないことだってあろう。
しかし、一見非情に見えても、全体適合の観点から見れば「情け非らず」ではなく、逆に情や愛があるからということもある。
一部を切り取ったり、結合したりと高名な外科医のように難しい手術を成功させて尊い命を救う。
剛腕な手腕は周到な準備と繊細な手先があってこそ発揮される。