隣の芝は青い
古今東西変わらないことわざは人間心理の妙を言い当てている。
うちの芝はいつも枯れていたり、燃えていたりして、しんどい思いをしているのは自分ばかり。他の人は楽で良いと思いがち。
今回の茨城旅行で訪問した弘道館は幕末の藩校としては最大を誇る教育施設であり、かの吉田松蔭も訪ねており、直筆の書簡(漢詩)を何通も残している。
その一節に、ペリー来航のことが触れられ、当時の世相が大変な時期であり、苦難の多さが語られていた。
そう。
大変なのは今だけではないのだ。
苦難を抱えているのは自分だけではない。
うちの芝だけが燃えているわけではない。
書簡には、幕末の動乱期にも人物同士が力を合わせることの大切さが語られていた。
それもまた時代を超えての真実だ。
https://www.sankei.com/article/20211215-IKOIWB7RUVKNXLNAGVW4XQPJWE/?outputType=amp