「采配合戦の怖さ」とは、阪神タイガースの岡田監督の言葉てある。
「采配てねえ、外れた時の大きさのほうを考えたら、なかなか出せんよ。そんな簡単にスクイズとかね、できないって。短期決戦では余計に。それで一気に流れもいってしまうわけやからな。それほどサインのひとつ言うたら、怖いことやから。外れたときの大きさを考えたら・・・簡単にサインなんて出せない・・・」
日本シリーズ第四戦の後、監督が続ける。
自軍の走攻守のすべてを知り尽くし、敵の戦力、戦略、戦術を分析理解し、その場その瞬間の空気を吸い込んだ上であっても一つの策に絞ることは容易なことではない。
それでも決断しなければならない。
勇気を振り絞って。
その一つひとつの決断がその人の歴史となり、年輪となり、分厚さとなる。
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