到達地不明

 

"Destination Unknown"と書かれたT-シャツを着ている人を見つけた。

 

「到達地不明」

 

直訳を自分で口にしてみると不思議と口角が上がる。

 

「行き先不明って、なんか面白そう」

 

そう言えば、昔阪急交通社が企画していた「ミステリーツアー」に何度か参加したことがあったっけ。

 

よく考えると、我々の人生も行き先不明だ。

 

来年の今頃はまだここにいるだろうけれど、5年先、10年先はどこで何をしているかわからない。

 

10年前には今ここでこんなことをしているなんて夢にも思わなかったように。

 

「到達地不明」

 

だからこそ面白い。

 

生きる価値がある。

 

先行きが見えなくて不安になる必要なんてない。

 

それをただ楽しめばいいのだ。