グローバルコモンズ
について先日の日経新聞に特集が組まれていた。
その記事によるとグローバルコモンズとは宇宙やサイバー空間、空中などの「国際公共空間」を指す。
その国際公共空間を巡って新たなる国家間のせめぎ合いが始まっているらしい。
例えば、宇宙ゴミに関する問題がある。米政府によると切り離されたロケット部品などの宇宙ゴミは大きなもので約二万個、追尾できないような小さなものも含めると数十万個にものぼるという。それらが地球軌道上を猛スピードで飛んでいて人工衛星や有人宇宙船を破壊する可能性が高くなっている。
インターネットの世界においてもサイバー攻撃がますます大掛かりに、かつ周到になってきている。しかもネット上の混乱だけに止まらず、原発火災や航空管制システム障害による航空機墜落等の物理的な破壊事故を引き起こす可能性も高まってきているという。
そんな秩序破壊から我々自身を守るために様々な取り決めやルール作りが国家間の条約締結や世界的な規制の設定という形で始まっている。先進国の主導権争いはヒートアップしてきているが、例のごとく日本は蚊帳の外、でなければいいが。
これら熾烈な主導権争いの理由は宇宙もサイバー空間も国防や軍事的側面が大きくなってきているから。
記事の締めくくりはこうだ。
宇宙やサイバー空間での軍拡が加速すれば、核拡散やテロなどと並ぶ世界の不安定要因となるのは確かで、規制の行方が注目される。
新しい形の戦争が始まっているのかもしれない。
確かに人類は21世紀に入っている。