Think different.
とは、Apple社のかつて一世を風靡したキャッチコピーだ。
http://www.youtube.com/watch?v=dX9GTUMh490
"Here's to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square holes. The ones who see things differently. They're not fond of rules, and they have no respect for the status quo. You can quote them, disagree with them, glorify and vilify them. About the only thing you can't do is ignore them because they change things. They push the human race forward. And while some may see them as crazy, we see genius. Because the people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do."
ここにクレイジーな者たちがいる。社会からのはみだし者、反逆者、厄介者たち。四角い穴にささった丸い杭。物事を違った角度で見る者たち。彼らはルールを嫌い、現状維持という考え方に嫌悪感を示す。社会は彼らのことを話題にすることができるし、非難することもできる。賞賛することも中傷することもできる。しかし、社会は彼らのことを無視することだけはできない。なぜなら彼らは物事を変えてゆくのだから。彼らは人類を進歩させる。人々は彼らをクレイジーと呼ぶが、私たちは彼らを天才だと感じる。なぜなら、世界を変えることができると信じるクレイジーな人たちこそが本当に世界を変えるのだから。
出る杭は打たれる、長い物には巻かれろ、寄らば大樹の陰・・・
我々日本人はとかく同じであることを尊びがちだ。一人でいるよりは群れることに価値を見いだす傾向がある。
その善し悪しを論じたいのではない。
アメリカの文化の一つに"individualism"(個人主義と書くととたんに印象が悪くなってしまうのだが)があり、個人としての"identity"や"originarity"を尊び、こよなく愛する。
個人的に好きな英語の表現に"make a difference"という熟語があるが、「違いを作ること」がそのまま「よいこと」「改善されること」とされているほど。
人と違うことでこそ自分の存在価値を見つけることができるし、社会という集団の中で自分の役割が明確になるという考え方が根底にあるのだろう。
Think different.
他人と違うことを考えろ。
他人と違うように考えろ。
他人と違うことを恐れるな。
世界を変えてきた偉人たちはその生き方と功績でそう言っているとしか思えない。
このCMの新バージョンにはAppleの創業者も加えられなければならない。
参考)日本語バージョンのCM
http://www.youtube.com/watch?v=A6Ea1BSXPfo